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「アメリカで駐在員として働く」 第1回
福井鋲螺株式会社のアメリカ法人、Byora USAは2003年11月にフロリダ州にてスタートしました。2007年の11月からワシントンオフィスにて就業開始し、現在に至ります。その、ワシントンオフィスの立ち上げを行ったのが今回インタビューさせていただいたByora USA副社長光山氏です。
仕事の話をするときの真剣なまなざしに、ビジネスへの厳しさを感じる一方で、部下の成長、会社の成長を願う、熱い思いを持った方でした!ところどころ、笑いを忘れないのはさすが関西人、楽しく、かつためになるお話を聞かせていただきました。
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★光山 博敏 氏
Byora USA 副社長
★倉石 彩乃
インタビュアー(帰国GO.com)
倉石:最初に光山さんのご経歴について、簡単にお聞かせ願いますか?
光山:日本の大学に通っていたときに、交換留学で約一年間ミシガン州立大学にて語学を中心に勉強しました。留学を終えて、日本の大学に帰ってきましたが、アメリカでどうしても就職したくて4年生のときに3ヶ月ほどカリフォルニアに滞在し就職活動をしました。当然ビザのスポンサーになってくれる企業もなくお寿司屋さんだったらサポートしてあげるっていう話しかなかったんですね。当時は、魚大嫌いで魚食べれないのに毎日それをさばくのはきついなぁと思いやめました。(笑)大学OBでカリフォルニアに駐在していた方や現地大学の先生といろいろ話す機会があったときに、「アメリカで長期的に仕事をするのであれば駐在の方が良いのでは?」とアドバイスを頂き、当時日本の会社から内定もいただいていたので、まずは日本で就職をしました。
倉石:まずは日本で就職されたんですね。どんな会社だったんですか?
光山:初めて就職した会社は医療器具関連でした。その後は意外と早く、3年目にして駐在のチャンスをいただきました。3年間ハワイ支店に駐在した後、シアトルの支店に転勤になりました。ここByora USAに転職したのは、去年の7月になります。もともとはフロリダにあったのですが、シアトルにUSAの本社を移すということで立ち上げの部分から参加しインフラ整備を担当しました。駐在から駐在という転職は非常に珍しいケースだと弁護士さんからも言われましたが、今はEビザで働いています。
倉石:御社のメイン商品は非常に細かいネジだと聞いています。商品の内容とアメリカでのシェアをお聞かせください。
光山:ネジも扱っていますが強いのは蛍光灯ピンのような極小部品です。蛍光灯ピンでは世界シェア約8割で、ほとんどの蛍光灯は弊社の製品が使われているんですよ。それ以外には、家電製品、携帯電話、例えば携帯電話をパチっと開くバネの部分とか女性のハイヒールのかかとに埋め込まれたピン、イヤリングやピアスのピンなどうちの製品が身の回りのものに必ず入っているといってもいいでしょう。
倉石:そうなんですか、工業用製品というイメージが強かったんですけど、そういうわけではないですね。
光山:電池の中に入っている集電棒、車のエアバックのセンサー部品やブレーキ部品などいたるところに使われており、弊社の商品に囲まれて暮らしているといっても過言ではないんですよ。
倉石:隠れたトップシェアを誇っているという感じですね。
光山:まさしくその潜在能力は無限にあって、特によそが作れない複雑な形状が得意なため、他社のどこにも作れないものは、最後は弊社にメーカーさんが製作依頼に来ることが多いですね。僕が転職を決めた一番の理由はこの技術力の高さでした。弊社の複雑な形状の製品を作る製作ロボットがありますが、実はこのロボット自体も自社で作るんですよ。
ですからますます他社が追いつけない。
倉石:逆にそのロボットを作る技術を活かしてまた新しい事業ということもあるのでしょうか?
光山:ロボットを売ってしまうとその高い技術が盗まれてしまうので、ロボットは基本的に社外秘になっています。通常、他社はロボットなどの製作機械を買って製品を作っていますが、うちはロボットから作ってしまうので競争力が非常に高いんですよ。
倉石:その研究は、ほとんど日本でやってらっしゃるんですか?
光山:石川県加賀市近隣に工場が数ヶ所ありまして、研究から開発まで色々な分野の技術者が集まってやっています。4月には最新鋭設備が整った加賀工場が稼動し始める予定です。世界中からロボット工学などを学んでいる学生さんを、毎年4人くらいインターンシップとして日本に送り込み、彼らの技術を取り込むのと同時に、会社のインフラもグローバルスタンダードに近づけられるよう取り組んでいます。
倉石:去年のジョブフェアで御社の製品を見せていただいて、ジュエリーのように、精密できれいな部品が、美しくディスプレイされていたのが印象的でした。
光山:世界スタンダードISOという認証をとりながら、全世界で通用する製品作りを行っています。弊社に入社を希望する学生さんはその点お目が高いかもしれませんね。技術力や将来性という点ではポテンシャルが高く、国際競争力をもっている会社だとわかっていただけると思っています。特に今年の採用はグラフィック系の学生さんに多く応募していただきたいですね。最近は、3Dで弊社の製品がどこに入っているのかという映像をCGで作成し、営業ツールや会社紹介として活用しています。弊社の製品が日常のどんなところで使われているか、車のどの部分に使われているかなどCGをつかった映像をお見せするだけで、クライアントに具体的に趣旨をご理解いただいており大好評なんですよ。
今年のCAREER EXPO 2008にはその映像をお見せできると思います。CI室と呼ばれるそれらを扱う部署は現在大忙しですので、コンピューター系の学生さんに興味をもっていただければ非常にうれしいですね。
倉石:光山さんのアメリカでの仕事の内容をお聞かせください。
光山:現在、ByoraUSA駐在員で副社長と言うタイトルで出向しています。日本では「社長付」という特殊なポジションを頂いています。簡単に言いますと将来的に有望でかつスピードが要求されるような特殊なプロジェクトなどを創造する特権を与えられたポジションということになるでしょうか。当然本社の経営もにらみながらアメリカの市場動向を報告しつつ、本社と連携して仕事をしていますのでUSAの経営だけやっているわけではないんですよ。
倉石:こちらのビジネスと本社の全体を見ながら、アメリカでどういう事業展開するのか考えているということですね。
光山:そうですね。アメリカの事業も伸ばしながら、こちらで進んでいる分野に関しては日本に持ち込み日本国内で他社に先駆けて取り込んでいく。逆に日本の方が進んでいる分野はアメリカに取り込むというタイムマシーン経営的スタンスで仕事を進めています。
倉石:ここの会社でカバーしている地域的な範囲はアメリカですか?
光山:現在アメリカ本土と南米のコスタリカにまで商権は拡大しています。ただ取引先であるアメリカの会社の工場が国外に出ることもあるので、私達も追っかける形で商権は拡大していく方向にあるといえますね。






